ロティスール協会とは

ラ・シェーヌ・デ・ロティスール協会は、素晴らしい料理とワインの真価を認める、世界中の料理人や美食家達からなる、伝統と格式を持った国際美食団体であり、騎士団です。その本部はフランス・パリにあります。
その活動は、年間を通して評価の高いシェフのレストランで行う、ディネアミカル(フレンドリーディナー)と、正装(ブラックタイ)で望む格式高いガラディナー(晩餐会)、そして料理関連のイヴェントを行います。
会員になるためには、2名の会員の推薦を必要とし、指名を受けた後、フランス評議会において正式に就任を認められなければなりません。協会員は、ロティ調理人の誓いを立てた上で、フランス本部よりその階位を表す記章が与えられます。
シェーヌ・デ・ローティスール協会の協会員は、あらゆる美食の催しにおいて、協会の記章を誇りを持って付けなければなりません。 協会員が自身の店に協会員を迎えるときは、記章を付けている協会員を敬意を持ってもてなさなければなりません。
またシェーヌ・デ・ローティスール協会は騎士団です。
したがって、その協会員は互いに敬いあい、助け合わなければなりません。

ラ・シェーヌ・デ・ローティスール(ロティ調理人の鎖)協会は、1901年7月1日の法に従って運営されるフランスの組合です。
設立宣言は、1950年8月3日、パリ警視庁において行われ、1950年8月29日付けのフランス共和国官報、9316ページにおいて公表されました。
もともとロティ調理人(ガチョウ)同業者組合が設立されたのは、フランス国王サン・ルイ王の治世下、1248年のことでした。当初この組合は、ガチョウの調理人「レ・ザイユール」のみを対象としていました。
1610年、ロティ調理人の技術に対して大紋章が正式に授与されたことにより、組合は王の公認を受けるところとなりましたが、1789年、フランス革命が始まると、すべての同業者組合がそうであったように、この組合も解散させられました。
1950年の復活祭の日、数人の美食家と専門家がパリに集い、この組合の精神の復活を誓ったのでした。同じ年、美食家の中の美食家、キュルノンスキーが会長に就任され、現在のシェーヌ・デ・ローティスール協会が設立されました。
その本部は、パリにあり、現在世界70カ国に約25,000名の会員がいます。
日本本部は、1977年に設立され、現在北海道・東北・関東・関西・九州と5つの支部があります。